ネット環境がない実家の見守り|3つの方式を2つの質問で選ぶ
電話をかけても出ない日があると、何かあったのではと気になる。かといって、毎日電話するのは親も自分も負担になる。
見守りの機器を置きたいけれど、実家にはネットの回線がない。見守りカメラを調べると、どれも「Wi-Fi環境が必要」と書いてある。この記事は、その段階で手が止まった人に向けています。
様子を知りたいと思うのは、親の暮らしに踏み込みたいからではありません。離れていても安心して日々を送るための準備です。ネットがない家でも、選べる方法はあります。
先に結論:「離れて見たいか」「月々の費用をかけるか」で決まる
ネット環境がない実家の見守りは、大きく三つの方式に分かれます。選ぶときの分かれ目は、映像で見たいかどうかと、毎月の通信費をかけるかどうかです。
| 知りたいこと | 月々の費用 | 向いている方式 |
|---|---|---|
| 毎日の生活の動きが分かれば足りる | 抑えたい | 方式1 通信機能が入った見守り機器 |
| 映像で様子を見たい・家でネットも使いたい | かけてもよい | 方式2 ホームルーター+Wi-Fiカメラ |
| 映像で見たいが、回線の契約は増やしたくない | 機器ごとに違う | 方式3 SIM入りの見守りカメラ |
次の章から、方式ごとに「何が要るか」「費用の出方」を公式の情報で確かめていきます。
方式1 通信機能が入った見守り機器を置く
手軽なのは、機器そのものに通信機能が入っている見守り機器です。家にネット回線もWi-Fiも要りません。
映像は見られませんが、電球の点灯や電気ポットの使用といった生活の動きを、家族のメールなどに知らせます。親の側の操作がほとんど要らないのも利点です。
電球型(Hello Light)
電球を取り替えて使う見守り機器です。メーカーは「Wi-Fiなどのネットワークの環境が不要で 点灯検知ができるIoT電球です(出典: 公式ページ hello.inc、2026-10-21確認)」と説明しています。
通信の契約について、メーカーは「お客様が通信キャリアと契約する必要はありません(出典: 公式ページ hello.inc、2026-10-21確認)」としています。
| 項目 | 公式の表示 |
|---|---|
| 初期費用(公式パンフレットの表示) | 10,780円(税込)~(出典: 公式ページ hello.inc、2026-10-21確認) |
| 月額(公式パンフレットの表示) | 月額495円(税込)(出典: 公式ページ hello.inc、2026-10-21確認) |
| 支払い方法 | お支払い方法は、クレジットカードの限定(出典: 公式ページ hello.inc、2026-10-21確認) |
| 一時的に止められるか | Hello Lightは休止することができません(出典: 公式ページ hello.inc、2026-10-21確認) |
製品ページでは、Amazon で買う場合の価格は、初期費用と1年分のスタンダードプランの月額をまとめたセットとして案内されています。販売店によって価格や内訳が違うことがあるため、買う前に販売店の表示で確かめてください。
そのほかの見守り機器
電球型のほかにも、通信機能つきの電気ポットなど、毎日使う家電の使い方から生活の動きを知らせる見守り機器があります。家にネット回線が要るかどうか、初期費用と月額がいくらかは機器ごとに違うため、各社の公式ページで確認してください。
お茶を飲む習慣がある親なら、電気ポット型のように、ふだんの生活の流れを変えずに使える機器も候補になります。
方式2 ホームルーターを置いて、Wi-Fiカメラを使う
映像で様子を見たいなら、実家にホームルーターを置いてWi-Fiを用意します。そのうえで、Wi-Fiにつなぐ見守りカメラを使う方法です。光回線のような工事は要りません。
たとえば SoftBank Air は「コンセントにさすだけ 工事がいらない!(出典: 公式ページ www.softbank.jp、2026-10-21確認)」と案内しています。家でネットも使えるようになるので、親のスマホやテレビにも使えます。
ホームルーターの月額は、公式の表示では次のとおりです。カメラ本体の代金は別にかかります。
| サービス | 月額(公式の表示) | 置き場所の条件 |
|---|---|---|
| SoftBank Air | 5,368円/月(出典: 公式ページ www.softbank.jp、2026-10-21確認) | ご登録住所(設置場所住所)以外でのご利用はできません(出典: 公式ページ www.softbank.jp、2026-10-21確認) |
| ドコモ home 5G | 4,800 円/月(税込 5,280 円)(出典: 公式ページ www.docomo.ne.jp、2026-10-21確認) | ご登録いただいた設置場所住所以外でのご利用はできません(出典: 公式ページ www.docomo.ne.jp、2026-10-21確認) |
どちらも、登録した住所に置いて使う決まりがあります。誰の名義で契約し、どの住所を登録するかは、申し込む前に決めておく必要があります。
名義と住所の決め方は「実家にWi-Fiを贈るなら」で整理しています。自分の名義で契約したい場合は「離れた実家のネットを自分名義で契約する手順」をご覧ください。
方式3 SIM入りの見守りカメラを使う
カメラ本体にSIMが入っていて、携帯電話の電波で映像を送る型もあります。ホームルーターを置かずに映像が見られるのが特長です。
一方で、月額の料金や、送れるデータ量の上限、解約の条件は機種ごとに大きく違います。そのため、この記事では特定の機種や価格を挙げず、確かめる点だけをまとめます。
方式3は、公式ページで次の三点を確かめてから選びます。
- 月額の料金と、最初にかかる費用
- 映像を見られる時間やデータ量の上限
- 解約するときの条件と、機器を返す必要があるか
三つが分かれば、ホームルーターを置く方式2と、月々の費用や解約のしやすさを並べて比べられます。
費用の見方:初期費用と月額を公式の表示のまま比べる
費用は「最初にかかる額」と「毎月かかる額」に分けて見ます。方式2はホームルーターとカメラの両方に費用がかかるので、合わせて考えます。
当サイトでは、合計額を独自に計算して載せることはしていません。各社の表示は税込・税抜や割引の条件がそろっていないため、表示のまま並べています。
比べるときの手順は次のとおりです。
- 方式ごとに、初期費用と月額を公式ページで書き出す
- 割引が「何か月目まで」なのかを確かめる
- 解約するときにかかる費用(機器の残りの代金など)を確かめる
親に「見張られている」と感じさせないために
見守りの機器は、置く前に親と話しておくと受け入れられやすくなります。何を知らせる機器なのか、誰に通知が届くのかを、先に伝えておきます。
カメラを置く場合は、写す場所を親と一緒に決めます。寝室や浴室の近くは避け、玄関や居間など、親が納得できる場所にとどめると続けやすくなります。
介護の相談が必要になったら
見守りの機器で分かるのは、生活の動きまでです。体調の変化や、介護が必要かどうかの判断は、この記事の範囲ではありません。
親の暮らしについての相談は、お住まいの地域の地域包括支援センターが窓口になります。仕組みは厚生労働省の地域包括ケアシステムのページで案内されています。